ミニバイクを、買っちまったぞ

年末の衝動

それは突然現れた。社会人になってからぐんぐにる個人、年末になると、「今年使ってよい金」を見定め、その範囲内で、金を使う習慣がある。「一人乗りのモビリティが欲しい」。天啓だった。

一人乗りのモビリティ

ここで問題がある。すでに自分はM3という最強の相棒が控えているのだ。一連の苦楽を共にし、人馬一体となるべく研鑽した友(彼女?)に勝るとも劣らない、そんな存在でなければいけない。慎重に考えなければならない…

電動バイク

エコだなんだと最近様々な電動バイクが登場している。各社さまざまな工夫を凝らしているようだ。


正直言ってモーター駆動なんざアウト・オブ・眼中。頼まれたって乗りたくない。

私に必要なのは常に内燃機関であり、しみったれたフォークリフトもどきではない。

Peel P50

最初に浮かんだ一人乗りモビリティである。原付のエンジンが箱型三輪車(前輪二輪、後輪一輪)の下部にくっついている。イギリス産の世界最小の車と言われている。

なんとその額”一千万円!”というのは初期型であり、現在は株式を取得した会社がリメイク版を作っている、ものの、少数生産なことや円安の影響もあり、R5.10あたりで180万円だった記憶がある。原付の馬力で諸費用含め200万円というのは、一般的な金銭感覚で手の出るものでは無くなっていた。残念!

光岡 BUBU

国産P50とも言えるこの車は、ピラミッドの頭頂部のような形をしている。なかなかのサイズ感で、正直言って原付のような利便性を失ってしまう。良個体も無いような気がして、残念だが見送った。

ホンダ モトコンポ

ハンドル部や座席が折り畳みできるバイクで、1980年代に生産を開始した。形も綺麗で可愛らしく、今買わなければ次は無いと思った。

君に決めた。

フリマサイト巡り

混沌の地、メルカリはおじさんに操ることはできないと考え、約束の地、ヤフオクへ向かった。数年前に最後の買い物をしたであろうさび付いたアカウントに火を入れた。

流石個人売買なだけあり、いかにも綺麗な全身の写真なのにパーツだけや不動車など、説明を読み切らなければいけないサムネ詐欺も多く、時間を要した(嘘は言ってないなら仕方ない)。中古車はいつもの作戦である。

①なるべく良い状態

②相場より若干安い

③色は妥協

意外にも一日目で発見したその車体は、「屋内管理」「メンテ走行あり」聞こえの良い単語が並べられていた。残り日数が少ないのをいいことに最安値でベットした。

そしてまた、意外なことに、素直に落札してしまった。運が良いと自負していたが、ここまでとは思っていなかった。

出品者にも恵まれた。昔一度だけ、詐欺まがいの出品者に出くわしたが、丁寧にやり取りが進み、一点の曇りもなく取引が進んだ。相応の礼儀を返すべく、こちらも入金など遅れないよう手配した。

到着

無事に届いた車体は説明通りキック一発始動で、アイドリングも安定していた。

後日、各種書類が届き、区役所へ向かい、滞りなく自分のバイクとなった。

慣らし

思っていたより大きく、車に乗せるという目的が少し面倒に感じたものの、重量は成人男性一人で持ち運べて、いざという時はホッケーバッグに詰めて電車にでも乗れそうであった。コンビニで自賠責(10年)に加入し、事前に買っておいた最低限使えそうなメットとアルパインのそこそこな手袋をして、底を突きかけた燃料を足しに向かった。

思えばバイクのスロットルは初めて握る。似たようなところで運転経験のあるATVでは右グリップの下にスロットルレバーがあり、こちらを押して進むのだが、右グリップをひねりながら走行するのは、少し慣れの要る動作に感じた。また、変速機が存在せず、50ccのレーシングカートに乗っている気分を味わった。高めのギアで設定してあるのか、回転が上がると一気にトルクが来て、なかなかに危険を感じた。なるほど、このホイールベース、タイヤ径では法定速度が限界であるように感じた。命が惜しいので、幹線道路では道を譲ることを心掛けた。

少し慣れてくると、やはり楽しい。結局エンジンが付いていて自分で操縦できるものは何であれ楽しいのだ。数時間で飽きるが、軽自動車も、トラックも、そこは等しく楽しい。しかしこのバイク、パワーが無いのになかなかに飽きさせない。左右に揺れる吊り橋効果だろうか。不思議な魅力を感じた。

道行く乗り物好きの中年男性は、現役で走っているその単車を見られてうれしいと声を掛け、おそらく乗り物の「の」の字も知らないカップルの女子大生は彼氏に「可愛い」と伝えていた。自分の選ぶ乗り物はどこか人を魅了するものを持っている。絶大なパワーで暴力的な加速を見せる駿馬も、絵本の中から出てきたようなポニーも、心をつかんで離さない存在である。

燃料タンクが2L、レギュラーガソリンで500円だった。スタンドの店員も物珍しさに優しく接してくれた。おそらくタイヤ内圧が減っているので、エアも基準値まで入れておいた。カタログでは70km/Lと書いていて、理論上140km走れるらしい。70Lのタンクで湯水のごとくハイオクを燃やすM3とはえらい違いだ。この庶民的なアイドルは息苦しいような排気音を漏らしながら、帰路を登坂していった。

帰着

一通り走って、異常というような箇所は見当たらなかった。登坂で無理やり走ると少しガソリン臭くなるが、白煙が出ているわけでもなく、無事に行程を済ませることができた。

人生はまだ自分の知らない楽しみがある。そしてなぜかその楽しみは自分の直感に直結している。楽しくなさそうと思ったものが今までの人生で楽しかったことは一度として存在しなかった。これからも、楽しいと思うことを発見し、続けていきたい。

 

ある高校生とチキン

むかしむかし

高校時代、微妙に成績が足りなかったりで勉強させられていた時期があった、受験期ほどはいかぬものの、あの時期の再来を想起した自分はかなりのストレスに悩まされていた。ストレスが溜まったらどうするか、まあ何か消費活動を行い誤魔化しをするわけだが、かと言って、一生徒には散財する余力もない(基本的に貯金とカードゲーム資金に費やされていたため)。じゃあせめて低価格で快楽を得られるものにしよう。それは何か、そう、コンビニのホットスナックである。別に私は韓国人でもおっぱいを大きくしたいわけでもないが、あえてチキンを選んだ、他の物より高カロリーで食べ応えがあることが理由だ。こうして食べ漁るうちに、優劣がつけられる程度には舌も肥えた。

セブンイレブン

当時ななチキはなく、揚げ鳥しかなかった。脂身なのに比較的あっさりしているのでそういうのが食べたいときには良い、悪くはない味だ。

ファミリーマート

ファミチキは所謂王道のチキンである。あまり味を変えずに最初から残っている数少ないチキンである。当たりはずれも比較的少なく、ひとまず食ってみろと言える一品である。合宿免許WAOと帝京平成大学のCMが鬱陶しい点を除いてはおすすめできる。

番外

いつ発売したかは忘れたが、間違いなくうまいのはクリスピーチキン(プレーン)である。脂の少ない胸肉を加工した商品だ。これは冗談抜きでケンタッキーの販売終了したクリスピーチキンの味がする。伊藤忠に情報を流出した奴はそれでいいのかとも思うが100円安い+もうKFCにはないと考えればどうでもよいかもしれない。

 

ローソン

Lチキは私が良く食べていたころは一番好きなチキンであった。当時は噛むとジューシーというより体に悪そうな油分が流れ出し、何とも言えず食欲をそそった。しかし、何らかの影響で商品を変更せざるを得なくなったのか、衣が厚くなり、味が多少落ちた。今となってはおすすめできない商品である。また、新旧問わず味のムラ(脂の量など)があり、一種のギャンブル性を感じるチキンでもある。なお、からあげクンは好きになれなかった。

 

ミニストップ

ジューシーチキンは現在のローソンに近い皮の多いタイプのチキンである。ローソンと大して変わらないうえ味もまあまあなので、一回行っただけで充分であった。また、極旨チキンなど価格が高めのホットスナックをある程度陳列していて、なかなかおいしいものの、これは正直KFCでよい。近くにKFCがない人にはお勧めできる。

 

都民のコンビニなんてこのくらいしかないというわけで以上である。

揚げ物は自分で作るにはコストや技術を要するため外食に限る。ホットスナックは三者三様なので、メーカーの工夫を探してみてほしい。おなかが空いたので今回はここまで。

面白いデッキが出来たので昔話と一緒に

(トゥーンの)もくじ

現実世界のイリアステル(筆者の遍歴が見たかったらここから)

OCG

いつかのルール改定により、私は遊戯王から身を引いていた。

コナミは新規カードを売りさばきたいがため、ルールそのものを変更したのだ。具体的にはリンク登場時の改定で、EXモンスターはEXゾーンに置かなければいけない、二体目以降はリンクマーカーの向いている方にしか出せないというものだ。

5D's信者の自分としては、アクセルシンクロのできない遊戯王遊戯王ではなかった。当時作っていたデッキもシンクロやエクシーズの大量展開を狙うデッキばかりであったので、当然やる気は失せてしまった。コナミにとって、S、X召喚はおろかな人類の進化の象徴らしい。

しかし、流石にコンマイも異変に気が付いた。目に見えてプレイヤー人口が減った。紙くずとなったカードショップの白黒カードたちの嘆きでも聞こえたのだろうか、最終的にリンクモンスターのみその制約となり、他のモンスターは今まで通り展開できるようになった。ここで帰ってきた決闘者もいたらしいが、自分は「まあ、いいか」と放っておいた。

デュエルリンクス

大学生になって、遊戯王電子化の話を聞いた。しかし、デュエルターミナルの延長線上であったそのゲームはOCGのルールとは異なるものであった。一般的な趣味を持つ学生の歓声をよそに、OCGの電子化を待ち望んだ。

シャドウバース

電子カードゲームに興味がないわけではなかった。友人に誘われ始めたこのゲームはある程度プレイしたものの、マスターに入った時点で目標を失い、以来触っていない。

マスターデュエル

実際来なければ出費もないし、経済的だなとは思っていた。もともと無尽蔵に課金を行う性格でもないし、出費は車に流れるため、自由に使える金も少ないと思っていたので丁度良かった。それが現れるまでは。一声掛かった瞬間にインストールし、とりあえず環境には入っているくらいのデッキを構築、当時の仲間も同じように触れていたことに天啓を感じながらシーズン2でプラチナ1に到達し、オリジナルデッキの構想に取り掛かった。

「カラクリギャラトマ」(参考文献など見たかったらここから)

前置き長かったね…

構想段階

ところで皆、「カラクリ征龍」というデッキをご存じだろうか。征龍が流行し、全征龍が制限カード化したときの出来事である。空いた8枠に入れるカードに悩んだプレイヤーが「カラクリ樽 真九六」を三枚(あと自由枠)入れたのだ。ヴェーラー3積みが当然だったので、この六枚と、二体のレベル7を初動として「No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク」を特殊召喚し、生成したトークンから「カラクリ将軍 無零/カラクリ大将軍 無零怒」を出し続け、とどめに無零かおまけに出てくる「カラクリ参謀 二四八」で3ドローを決めるという、謎アドバンテージを得られる展開デッキである。

私はこの①征龍特有の荒業+②カラクリって何だよの魅力に取りつかれてしまったのである

①は当時こそ征龍のみに許されたムーブメントであったが、現代のカードプールでは他のカードでも可能ではと考えた結果である。

②は単純に面白いからである。カラクリと聞けばふつうは小町、メカザウルス、兵あたりをよく聞くだろうし、実際これで連続シンクロを狙っていくのだが、メインデッキで使うのは樽(3)、蝦蟇(1)守衛(1)というカラクリにおけるホルモンみたいな部分である。

デッキ(デッキと展開例だけ見たかったらここ)

gyazo.com少し値段は張るデッキだが、値段に見合った完成度と美しい動きをするので、暇だったら作ってみてほしい。

 

展開

略称で呼ぶのでわからなかったら有識者に聞いてほしい。

展開するためのあまり見ないカードだけ羅列する。ほかにもこんなカードがあるという人がいたら教えていただきたい。

天威(2種6枚)…自分の場にモンスターがいなければ特殊召喚できる☆7。闇の方は、トークンがいればバウンスが行えるので、墓地に行ってからも役立つ(このデッキは特にトークンによる展開が大きい)。最初に出そう

未海域(2種5枚)…手札から発動し、同名カードが落ちなければ特殊召喚、落ちればそれぞれの効果が働く、☆7は落ちないでほしい、それ以外は落ちてほしい。

怪獣…相手の大型を除去する目的がメインであるが、相手に怪獣がいればタダで出せる。☆7はクモグスかラディアンなので、お任せする。

雷仙神…3000のLPをコストに出せる、実質タダのモンスター。このデッキの救世主。3ウーサや攻撃表示の宣告者ならば単騎で破壊が可能なうえ、メイン2で展開できる。

サイキック・リフレクター…これ一匹で必要なカードが二枚揃う、このデッキのキーカード。バスタービーストを加え、レベルを調整する。

基本展開1

まずは最も単純な動きである。妨害無し、フィールドに☆7が二体☆1か2のチューナーが1体の場合である。

ギャラトマSS(EXゾーン)→トークンSS→

{☆2の場合→トークンとで無零怒SS→樽SS→無零怒SS→樽SS→無零怒SS→蝦蟇SS→無零SS→適当なカラクリチューナーSS

☆1の場合→トークンとで無零SS→樽SS→無零怒SS→樽SS→無零怒SS→樽SS→無零怒SS→適当なカラクリチューナーSS} このへんのシンクロはすべてモンスターゾーンで可

無零効果で自身を倒す→無零怒効果で3ドロー→カラクリチューナーとギャラトマでハリファイバーSS→ジェットシンクロンSS→ハリジェット無零怒でアポロウーサSS→無零怒2体でタイタニックギャラクシーSS→ジェット効果でSS→無零ジェットでサベージSS→効果でハリ装備

盤面2サベージ(3750)、3ウーサ、タイタニック

基本展開2

☆7の2体初動、チューナーを引けなかったときの動き

ギャラトマSS(モンスターゾーン)→トークンSS→ギャラトマとトークン*2でアウローラSS→トークンSS→アウローラ効果で自身とトークンコストにオライオンSS→オライオンとトークン2体で無零怒SS→チェーン1無零怒、チェーン2オライオン効果でトークンSS、樽SS→スターシップトークンとで無零怒SS→樽SS→無零怒SS→守衛SS→守衛と幻獣機トークンで無零SS→蝦蟇SS→無零効果で無零怒倒す→無零怒効果で3ドロー→無零と蝦蟇でサベージSS→効果でアウローラ装備→攻撃表示無零怒2体でタイタニックSS

盤面3サベージ(4050)、タイタニック、守備無零怒

墓地蝦蟇(相手ターンのドローフェイズに使って1ドロー)

変則展開1(工事中)

シンクロカラクリにうららされた時の展開。盤面はシンクロカラクリ、ギャラトマ、スターシップトークン*3

 

[工事中]

変則展開2(工事中)

リフレクターにうらら撃たれた且つ手札から特殊召喚できるカードがある場合

盤面は☆7、リフレクター、特殊召喚したモンスター

 

[工事中]

 

戦績

現在プラチナ帯勝率7割程度

最大連勝数9

試行回数を増やしたい。

 

補足

ギャラトマの特性上、ワンターンやワンショットキルが出来ないため、先攻展開デッキの分類となる。

「増殖するG」を成立させてしまった場合はおとなしく黙るしかないが、それ以外のやわな妨害はある程度突っぱねることができる。また、チューナーが出せない状況でギャラトマにヴェーラーを打たれた場合は何もできない。

相手フィールドに打点の高いモンスターが存在する場合、蝦蟇の効果で3ドローを狙い、無零の効果で相手の表示形式を変更したい。

3ドローの時点で妨害札を引いたら伏せるか手札に残し、展開札を引いたらもう少し展開できるかもしれない。

魔の6枚ドローがしたければ、無零怒を三体とっておいて、相手ターンに蝦蟇の効果で適当な無零怒を起こすか倒して3ドローできる。

貪欲などを入れている余裕が一切ないので、2度まくられたら負けである。

返しでアウローラドンが残っている場合、アクセスコードトーカーが役に立つだろう。

変更点

今のところ現実的な変更点としては、「抹殺の指名者」を増やす、である。

味を出したい場合、

「No.97 龍影神ドラッグラビオン」を用い、先攻展開時は「No.38 希望魁竜タイタニックギャラクシー」を、返しのターンでは「No.100 ヌメロン・ドラゴン」などを使う。

蝦蟇を3に増やし、「カラクリ大権現 無零武」を二枚出し、「真竜皇 V.F.D」につなげる。

ランク7枠に「オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン」を投入し、「オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン」と多少のペンデュラムモンスターを投入する。などが考えられる。

追記(R4.7)

環境への対応並びにパーツの単純化のため

outカラク

inシムルグ、巨神鳥セット、勇者

○○屋の××は美味しい

数多の飲食店を巡っているといくらか注文の定石というものが理解できるようになる。ラーメン屋で麺をひとまず硬めにしてみるだとか(異論は認める)、そういった類の話もあるが、今回は少しニッチに注目したい。なお早い、安い、旨いを基準に考えているので悪しからず。

 

1.蕎麦屋の丼ものは美味しい

これは誰しもが知っているかもしれない。単純な話、秘伝のめんつゆをタレに応用できるのだ。さすれば少々濃いめのドンブリが完成する。江戸っ子にはたまらない。天麩羅を塩で食べたい者の気持ちは分かるが、この世界はタレなのだ。

2.肉屋の惣菜は美味しい

意外と思うが、これも根拠がある。

肉屋は小遣い稼ぎに惣菜を作って売っている場合が殆どであるが、肉に合う調味料をよく理解している。コロッケやポテトサラダに入っている塩胡椒は、長年肉で鍛えられた感覚だ。今夜のおかずに一品足してみてはどうだろう。

3.二郎系の豚は美味しい

どう見てもチャーシューだが彼らは豚と呼んでいる。あれ単品でツマミとしてくれたらどれだけ嬉しいかと思ったほど量の多いラーメンだが、それのおいしさは一目置いている。ツイッターで見かけた「ホロッホロの豚、俺好みのもの」というのは、まんざら嘘でもないだろう。持ち帰りのできる店舗も出てきているそうなので、積極的にねらっていきたい。

4.高級店のラーメンはうまい

正直高級料理店ではほぼ何を食ってもうまいが、ラーメンは安いうえに美味いのだ。コロナ不況で金持ちが金を落とさなくなったことにより、店舗は家賃の支払いに追われるようになってしまったが、マイナスを少しでも減らそうと始めたのが一般人向けのサービスだ、と言ってもエリアがエリアなだけに劣悪な客は存在しない。学校帰りの私大生などがターゲットなのだろう。

何がうまいって

単純な話、素材が良い。いいものを使うとうまい。高級な出汁、高級な豚で作ったチャーシュー、高級海苔。挙げていけばキリがない。何度も言うように、あまりプラスを出そうとして作っているものではない。作っている側からしても仕方なく作っているという側面もあるかもしれない。しかし料理人のプライド故妥協はできないので、完全体が常に作られる。正直な話スープまで完飲しかけた。

結局

そこそこの値段までの食べ物の味を決めるのは調味料である。素材の味を楽しみたければ塩以外加えられないが、あまりいい部位ではない部分を使う場合は臭みやえぐみを誤魔化さなければいけない(その点では4が一番おすすめできるとも言える)。それを潰せる奇跡の物体こそが調味料である。現代に生まれて三番目くらいにうれしいことはこれだろう。

諸君もたまにこの話を思い出せば、人生が少し豊かになるかも。

セラミックファンヒーター

冬は寒し

寒さは生物共通の問題であり、これを克服しなければ生命活動の危機に直面する。

逆にこの問題が解決できれば、生活水準が大いに上がることとなる。

今回紹介するのは、そんなQOLをちょっと上げてくれる暖房器具の話

セラミックファンヒーターって何?

文字通り、電気エネルギーを利用してセラミックを発熱させ、その熱をファンで送り込む暖房器具である。

暖房器具別性能一覧

◎ほど便利、×ほど不便

火力 手をかざして感じる暖かさ

即暖性 機能を開始してから暖かくなるまでの時間

射程 部屋全体を温める能力

安全性 誤操作で起こりうる危険や呼吸に与える問題

運用コスト 燃料やメンテナンスに要する費用

設置難易度 購入や設置のときにかかる費用

サイズ 空間を圧迫しないか

軽さ 持ち運びの利便性、収納時の利便性

保湿性 のどの渇き、乾燥肌に優しいか

臭い 臭くないか

器具\性能 火力 即暖性 射程 安全性 運用コスト 設置難易度 サイズ 軽さ 保湿性 臭い
エアコン ×
電気ストーブ
石油式ストーブ ◎(やかんが置ける) ×
石油式ファンヒーター ×
ガスファンヒーター
オイルヒーター ×
こたつ ×
床暖房 × ×
暖炉・薪ストーブ × × × ×
セラミックヒーター
セラミックヒーター備考 消費電力で変更可能 電源入れたとたん最大火力 全体を温めるには時間を要する センサーでキルスイッチが作動 ドライヤーをかけ続ける感じ 置くだけ挿すだけ 超コンパクト 机の上などにも動かせる かなり乾燥する 電気ゆえ無臭

 

セラミックヒーターの有利な点

屋外はともかく、屋内にいて寒い時というのは大概体の一部が冷たくなっている場合である。始動に時間のかかるものは毎日ストレスがたまる。一瞬で暖かくなり、かつ火力も高ければ完璧である。都市ガスが通っていない地域や建物もあり、灯油を買いに行くのが面倒だったりすることもある。

以上のことから私のフェイバリット暖房器具である。

短いが今回はこれにて。

大洗と言えばガルパンである

ガールズ&パンツァー

もう10年近く経つというのが信じられない。当時のアニメオタク、ミリタリーオタク、乗り物オタクまでを魅了したであろうスポコンアニメだ。(以降ガルパン

廃校寸前の県立校が、存続を懸けてスポーツで成績を残そうとする。そのスポーツこそが戦車で戦う戦車道である。ガルパンの世界観では戦車道が女子に広く親しまれている競技であり、中等教育の部活では主に第二次大戦期の見た目の戦車が使用された。

学校は学園艦という航空母艦の上に町が形成されたような見た目の船を所有し、生徒はそこで生活する(しばしば陸にも戻る)。そこで、船上や陸地でモチーフとされた町こそが茨城県大洗町である。

そうだ、大洗、行こう。

オタクは趣味に関してフットワークが軽くなるというのは周知の事実である。暇だったということもあったが、12話視聴して一年くらい(再放送勢なので当時大学生)でふと思い立ち、ふと旅に出た。愛車のフィアット500S車体もエンジンも小さいながらもお洒落に目的地にたどり着いた。その時点では一泊二日くらいを想定していた。

大洗磯前神社

高台にある神社であった。無駄に綺麗に再拝し、旅の無事を願った。神職と会話したような記憶もあるが内容までは覚えていなかった。自分も神職なだけに神社に特別な思いが湧かなかったのでその場を後にした。

市街地

「アニメで見たとこだ!」という子供のような感動はある程度続いたが、長くは無かった。知らないで行けば普通の田舎町だからだ。事前にもっと市内について勉強していれば新たな気づきもあるのだろうが、ガルパンを予習しているので満足していた。何より他の旅でそこまで考えたことが無かったにもかかわらず、他の旅は結構な確率で当たりだった。

マリンタワー

折角だし町の全貌を見ようかと展望台へ、景色は良かった…と思う。正直なところあまり記憶が無い。カフェでサンダースバーガー(作中に登場する学園の一つの雰囲気を再現したハンバーガー。名前は記憶が曖昧)を頂く。作り置きではなかったと思うが、お世辞にも美味しいとは言えなかった。

ショッピングモール

一般ブース

偶然チェーン店以外ほぼ閉まっている状況であった。駐車場が広いという印象が一番強かったことがこの付近を物語っている。タイミングが悪かったと感じ、次を探した。

ガルパンブース

ガルパンの歴史が載っていたり、土産が置いてあった。この時点ですでに「オタクは喜ぶだろうなー」と冷めた目になってきた。見る物を見終えたらある物が目に飛び込んできた。

試遊台

現れた。こんなところにまであるのか憎きWorld of Tanks。当時はスキンやボイスでガルパンとコラボしていたのだ。しかし見てしまった以上プレイするのがゲーマーというもの。試遊台アカウントの微妙に開発が完了していないⅣ号戦車で一発で一位を取れたのでやめた。ちなみに試合は負けた。

店員も何故怒りながらプレイしているのだろうかと困惑している表情だった。

ガルパンかつ

作中でも登場するトンカツ屋へ向かう。当然注文したのはガルパンかつである。戦車の見た目をした二段式のロースかつ定食が出現した。うん、普通。俗に言う町に一件あるとんかつ屋だ。二段なせいで量も多い。変にオタクぶらず上ヒレカツ定食を頼むべきであった。それを頼むにしても私の経験上一番美味しいとんかつ屋は神楽坂のあげ月である。上ヒレでもおそらくそこより美味しいという事は無いだろう。そもそも価格設定からして違う。腹十二分になりながらその場を後にした。

ガルパンのみの町

暗くなる頃ふと思った。この町にはガルパン以外無かったのだ。

他の何を求めても大都市や巨大な観光地の下位互換しかならない。大洗町の良さはガルパンに登場したことしか無かった。私は旅の予定を急遽変更、日帰りとした。

給油のため偶然入ったスタンドで満タンを要求したら、頼んでもいないのにバイトが口切り満タン(給油口ギリギリまでの給油)にしてきた。そこまでして一円でも稼ぎたいか、危険なので止めて欲しい。

世の中に過疎地域は多数あるが、偶然、何らかの関わりで大洗が舞台になったのだ。逆にここまで何も無い街を夢と希望の舞台にした監督やアニメーターこそが天才だという認識で固まった。

悪く思わないでほしい。アニメが好きだからこその批判である。

 

 

ボールペンを3000本作った話

ぐんぐにるさん、なんか面白い話してくださいよ

言われそうで言われない、言われなさそうで言われる台詞である。あるフォロワーは初めて買った車の話だったり、またあるフォロワーはパートナーとの性事情であったり、誰しも一つは持っていることだろう。決まって私はこの話をする。笑い話にする場合はもっと簡潔に話すのだが、今回は少々纏めてみることにする。

初めての冬コミ

いつだったかは忘れたが、恐らくC80番台であったと思う。確かなことは、12/30だったということだ。私は日本最大級の同人誌即売会の会場で待機していた。他の即売会経験は、博麗神社例大祭東方projectオンリー即売会)のみであったが、こちらは極めて難易度の低いものであった(参加者も比較すれば少なく、深夜来場へのペナルティが厳しいため、早く来て列に並ぶことが得策ではない)。

私は俗に言う「買い専」という立場のオタクであった。コミックマーケットには実に様々な人種が参加する。本を売る側の「サークル参加」、写真を撮る「カメラ小僧」等であるが、買い専はなるべく早く列に並び、必要な本やグッズを全て手に入れて、さらに足りなければ委託品を買いに秋葉原まで行く、そういった人種のため、早朝から並ぶ必要があったのだ。(のちに一度だけサークル参加をすることになるが、並ばないので本当に楽だった)

戦友

「男子校には二次元かアイドルにハマる奴かホモしかいない」、とはよく言ったもので、当時の私も二次元オタクであった。そして、そういったオタクが迫害されない、仲間が多く存在するのが男子校の強みである。一月前に友人に冬コミに行くという話をしていたら、私も同行しようという者が複数名現れたのだ、より昔から即売会に行っていた彼らは心強い味方になってくれるだろうと考え、現地で合流することになった。

戦闘準備

買い専は入念なチェックの後行動する。並ぶサークルに印を付け、壁サークル(人気のため、列を形成しやすい外側に配置される)で待機する時間を予測し、会場のルート取りまで確認する。予定外の買い物も含めれば予算も馬鹿にならない上、荷物は段々と嵩張ってくる。(ちなみに人気が比較的低い壁サークルで紙袋を配布している所に最初に行くと良い。最初にアイテムを入手できる)一つのミスが致命的になりかねないのである。

作戦変更

「お前東なの?俺ら西なんだわ」

前日に発覚した出来事だ、コミックマーケットは当時三日間かけて行われていた。初日を終えて満足そうな友人たちであったが、私は二日目(同人ゲーム等)のみでの参加だ。突然仲間を失った私は、ただ茫然とガラパゴスケータイを眺めることしかできなかった。

会場となる東京ビックサイトには、東ホールと西ホールが存在する。西はよく目にする逆ピラミッドが四つ組み合わさったアートのような建造物で、東ホールは比較的倉庫に近い見た目をした実用的な建造物である。このうち、私の目的地は東で、彼らは西に行こうとしていた。

いずれにせよ早朝に単独で待機するためには寒さを凌ぐ装備と紛らわせる娯楽が必要だった。寒いから覚悟しろというのは聞いていたが、始発で来場した場合、到着はおよそ六時、開場の十時まで四時間、師走の埠頭の風を浴びながら耐えなければいけない。冷静に考えて寒くない訳がないのだ。先が思いやられるが、カタログを買った以上はもう参加以外の考えはあり得なかった。

出撃

朝の弱い私も、こういった日は目覚ましが無くとも目が覚めるものだ。時計は四時半を指していた。軽く再確認をして出発し、旅の安全を祈り神社に参拝する。雨の気配があった。途中のコンビニで朝食、菓子、簡易レインコートを購入し、駅へ向かう。当時のコミックマーケットでは傘はご法度で、周囲の迷惑にならないレインコートが推奨された。改札で不幸にも弾き出されないように、少し多めにPASMOをチャージしようとしたその時だった。私のPASMOは券売機に入らなかった。オタクステッカーのせいで厚みが増していたのだ。別の券売機に差し込んで事なきを得た。

年末の始発に電車に乗っている人種は社畜かオタクしかいない。社畜は死んだような顔をして出勤しているし、オタクは大きなリュックやスーツケースを所持しているから見分けが付きやすい。ところで、段々と同じ目的の人間が集まってくるというのは不思議と気分が高揚するものである。そのころには眠気も感じなくなってきた。

伏兵

今回は新木場乗り換えのりんかい線という択を選んだ。物理的な距離はゆりかもめの方が近いが、りんかい線の方が電車が早く来るためだ。

会場内でもないのに私に走るなと警告するのは土台無理な話だ。なぜなら日ごろから何も考えずどんな場所でも走っているからだ。余裕のある人間に見えないから美しくないとも言われる行為だが、本能が私を走らせているので仕方がない。その上、今の我々は玩具屋を前にした少年も同じ。周囲もまた、我慢できる様子ではなかった。

下調べのお陰で私は階段の前のドアに張り付き、開扉と当時に飛び出した。先頭集団は我先に少ない改札機を目指した。

運悪く、ユラクチョ・ラインの「シンキバ」駅で一つの改札機に私ともう一人が群がった。隣のスモトリめいた男はウエストが二倍はありそうだったが、ここで元ラグビー部のニンジャ筋力が役立った。残り1mという距離「イヤーッ!」姿勢を落とし、腕の外側を使ったカラテで男を押し退けた。「グワーッ!」改札から弾き出された男は流れに乗れず、バック・アイでは十秒以上のロスに見えた。この三日は現代東京都もマッポーの世なのだ。

りんかい線はさながら収容所に送られる列車のような様相を呈していた。開いていたドアから体を押し込み、乗れなかったであろう先程の男性に心中で謝罪した。

りんかい線を降りると、改札口までは急いでも無駄なうえ、それ以降はスタッフの誘導があった。早足で歩きながら、会場に到着した。

コミックマーケットの待機列は非常に狭かった。部隊長とも言える名物スタッフが慣れた手ぶりで六列縦隊を形成していくが、スペースは例大祭の比ではなかった。言うなればファランクス(重歩兵の密集陣形。フランク=ミラーの「300」で描写されている)である。しかしそこにいるのはむさ苦しい筋肉質の男性ではなく、蒸している異常性癖の男性である。

雨が降り始めていた。

孤独

途中で雨が止めばよいのだがと思っていたが、お天道様は少し機嫌が悪いようであった。事前に購入したカッパを着て、サークルをチェックし直し、問題が無いことを確認した。上四枚(+カイロ一枚)、下三枚で挑んだ我慢試合であったが、如何せん当時の体脂肪率は5.8%であった。数値だけならアスリートとも思えるそれが、体を蝕む寒さから己を守れないことは一目瞭然だった。携帯食料をを咀嚼し、体内に熱を作る努力もしたが、然程効果は無かったようだ。西の戦友は今頃皆で喋って寒さを紛らわしていることだろう。雨が余計に冷たく感じられた。

娯楽

こうなれば一人で気を紛らわす他はない。メールで友人と話すことも考えたが当時は電波カーなどの配備が進んでおらず、数バイト送るのにも多大な時間を要した。何より、大概の友人は寝ている時間である。この選択肢は諦め、出来ることを探した。自分も眠れば良いのではないか、という考えには埠頭の風が答えてくれた。おそらく今寝たら自分に朝は巡ってこないだろう。そう考えた私はこれも諦めた。

ふと周囲の声を盗み聞くと、ゲームをしている声が聞こえた。もちろん当時一番流行していたのは、モンスターハンターポータブル2ndG(以下MHP2G)である。便乗してPSPを起動した。できればco-opしたかったのだが仕方ない。ゲームを起動し、ソロで狩りを始める。最初の30分は問題なかったが、またしても寒さに阻まれた。手がかじかんで上手く動けないのである。こういった緻密な動作を要求されるゲームはこの場に向いていないことを思い知った。限界を感じ、用意してきた他のゲームを確認した。

邂逅

時間を忘れてプレイでき、かつ単純な操作のみで進行できる、果たしてそんな都合の良いゲームなんてあるのだろうか。あった、この場に相応しいゲームが、まさかここにきて役に立つとは思わなかった。そう、バイトヘル2000である。

このゲームは先程のMHP2Gを実況していたプレイヤーが動画サイトに投稿していたゲームで、厭らしいクソゲーばかりを集めた珠玉のディスクだ。

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中古ゲーム屋で買ったが、完全にネタであり、その厭らしさを校内に広めるため買ったにすぎなかった。

ゲームの目的は簡単で、「バイト」を行ってゲーム内通貨を貯め、貯めた通貨でガチャガチャを回し、新たなバイトやコレクションをする、というものである。このガチャというシステムは、今日ではソーシャルゲームで当たり前に存在するが、当時としては画期的だったように思える。作者は先見の明があると思い検索すると、なんとピエール瀧であった。薬物をやっていたからこんなゲームが作れたのだと掌を返した。

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「バイト」

年末の夜の埠頭で何の利益も生まないアルバイトが始まった。ゲームを起動すると「バイトヘェェェェル」という気味の悪い音声が聞こえてくる。ストーリーとしては、地獄に落ちた主人公がプロレタリアートとして日々を生きるだけの物語だ。地獄の割に労働環境は普通である。

手始めに「薪割り2」から手を付けた。これは「スーパー薪割りブラザーズ」といういかにもな二人向けゲームの一人版となっている。しかしこのゲームは移動もジャンプもしない。一定のテンポで出てくる薪を、タイミング良く〇ボタンで割るというものだ。MHP2Gと違い〇ボタンしか使わないのは、凍えているプレイヤーにも優しい。ゲームを始めると、雑な森の背景と気の狂った婆が気の狂った少年たるプレイヤーを迎えてくれる。何故気違い呼ばわりしているかと言えば、顔もさることながら、薪と間違えて森の動物たちを薪割り台の上に乗せてくるのだ、何をどう間違えたら動物と薪を間違えるのだろうか。ともかく処刑人とならぬように薪を叩いていく。しかしこのゲームにクリアは無い。プレイヤーが薪を割れなったか刑を執行しない限り、ゲームは終わらないのである。当然難易度もこの限りではない。カウントが一定量を超えると、動物を連続で出してきたり、動物の形をした薪(これは割る)を出すようになる。熊(茶色の動物)と木彫りの熊を交互に出された私は熊を処刑したところでこのゲームを止めた。ここで一つ気が付いた。ボタンが一個でも、頭を使うゲームは今の環境に適していない、と。

「バイト2」

いよいよ単純作業しかできないと考えた私は、とあるゲームに目を付けた。それが「ボールペン工場2」だ。背景は中国のとある工場内で、下には無限に近いカウンターが作ったボールペンの数を表示してくれる。このゲームは薪割りより使うボタンが多い。上下で芯の向きを変え(向きのあっている芯はそのままでよい)、〇でキャップを閉め、×でコンベアを一つ分動かす。一本正しく作るごとに三円手に入る。と、ここまで聞いて皆思うだろう「これだけなのか」と。その通り、これだけしかやることが無い。私は寒空の下、ボールペンを作り続けた。

ゴゥーン←コンベアを動かす音

ヒョイ←芯の向きを変える音

キュポ←キャップをはめる音

二拍子か三拍子の作業が続く。

ゴゥーンキュポゴゥーンキュポゴゥーンヒョイキュポゴゥーン

もう少ししたら止めよう、そうしないと人間を辞めてしまう…そんなことを考えながら、ふとカウンターを見ると”3000”という数字が書かれていた。およそ9000円を手に入れ、ガチャを引こうとロードを待っていたその時だった。空が明るくなり、雲間に太陽が現れた。どんな状況でも神々しい光景には感動するものである。それがたとえ大勢のナードの集まりで、ゲームの中で中国人女性と一緒にボールペンを3000本も生産していた状況だとしてもだ。天照大神の暖かさを感じた私は、時間ギリギリまで眠りこんだ。

おまけ

かくして私は無事コミケを終え、念願の本と一緒に帰還した。翌日風邪を引いたような記憶もあるが、定かではない。

以降、コミケに行くときは必ず同伴者がいることを確認して行くようになった。

 

え、面白くなかったって?皆のすべらない話、待ってるよ。